医師

日本で拒食症がみられるようになったのは、1960年代からで、過食症は1975年頃からです。
世界的にファッションでの細い体がもてはやされ、それが文化全体に広がり、普通の人の生活にまで細いことがいいことという認識が広がってきました。
日本では摂食障害者の増加に対して、専門施設や専門医、専門スタッフが不足していました。
医療機関では時間と手間のかかる摂食障害の治療を敬遠するところもありました。
拒食症は重症の場合入院が必要ですが、それでも死にいたるケースがあります。
患者自身のボディ・イメージが間違っている場合、がりがりに痩せていても太っていると思い込んでいる場合、入院治療をしても治る可能性が低く、また患者自体が治療を途中で放棄してしまう傾向があります。
拒食症は精神科医が引き受けることが多く、街のクリニックでも精神科・神経内科が診ますが、伝統的な精神医学では効果が薄く、また、精神科に入院した場合など、患者のプライドが傷ついたり、ほかの患者を見下すなどの弊害がありました。
1970年代から、摂食障害に対するさまざまなアプローチが行われてきました。
クリニック主導で、集団療法を行うことがあります、患者同士で話を聞き、共感し、助け合うという方法がとられています。
集団療法ではスタッフや医師は介入せず、患者同士で自由に話をしてもらいます。
話したくない人は話さなくてもいいことになっています。
ほかの患者と接することで、自分が異常なのではない、自分一人だけではないという安心感を得ることができます。
しかし、人と自分を比較するなどマイナス面も出てきますので、そういう場面ではスタッフが介入します。
また民間の集団療法で、自助グループというものがあります。
これは医師ではなく、患者同士が集まる、あるいは誰かがリーダーになってグループで励ましあっていくというもので、いろいろな種類があります。
病院に通っている人たちから派生した物などもあります。
摂食障害では、クリニックに家族できてもらい、それぞれの話を聞くという場合があります。
これは摂食障害の子供が家庭の機能不全に苦しんでいることがあるからです。
医師がそのことを観察し、可能であれば家族に家庭が機能不全であるという説明を行います。

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